24-25シーズン,道具のこと

雨上がりですっきりとした青空、気温は高いのですが風が心地よく最高のスキー日和。

雨上がりで板は走ると思ったのですが、雪は少しブカブカしてザラメとは違う感触。
板が沈みすぎることはないもののストップ感があります。
身構えるほどのストップではないのでちょっと板が滑らないな、くらいの感覚。
毎度おなじみ裏黒ですが、手前のブッシュが目立つようになりスピードを落とさず抜けるルートが限られてきました。

そして久々に新しい板を買い、今日テストライドです。
今コブでよく使っている板はもう10年越えでスキー板としての機能は落ちているのは当たり前としていつ壊れてもおかしくない状態。
それでも春末期の雪が少ない時にまだ使いますが。
同じ板を何本もリピートするくらい気に入っていたのですが現行ではもうなくなってしまい買えず
コブをメインで滑るならもういっそモーグル板でいいんじゃないかとなると候補に上がるのはvector glideかID oneの2つ。
vector glideは今の板がそうだし、なんならそのモーグル板も使っているので第一候補。
ID oneは鉄板と言ったところでしょうか。
それでも踏ん切りがつかなかった理由があって、もう昔のようにコブばかり滑るわけじゃなくフリーランも同じ板でしたい、フラットもそれなりに滑りたい、当然コブは気持ちよく滑りたい。
これらをバランスよく満たす板が今使っている板でやっぱりその代わりとなる板が欲しいんです。
そんな酔狂な要求をする僕が選んだのがこの FACTION Le Mogul という板。
サイドカーブが100-66-90で本気のモーグル板と比べるとほんの少し太く、今使っている板寄り。
そしてモーグル板なのに少しロッカーしているということ。
この2点で恐らく現状の板から乗り換えに最適だろうと、なんならフリーランはしやすくなるんじゃないかと。

古くて使い倒した板と比較するのもおかしな話ですが
早速いろんなところを滑ってみたところ、狙い通りフリーランは最高。
新しい板はキビキビ動きますね。スイングウェイトが軽くエアターンも違和感なくできます。
フラットでのカービングも気持ちがいい。
肝心のコブは何本か滑ったところロッカーしている為かキャンバーがキツめか、今までの板がヘタり過ぎているのか、トップがコブに当たった時の反応に違和感。
コブも若干ストップ雪だということを加味してもなんかおかしい瞬間がある。

黒菱フラット横のいろんなバリエーションがあるコブでじっくり確認し、なんとなくコツを掴むというか対処法というかを探り、一応初日のまとめではトップを縦にまっすぐ入れすぎてはダメとなりました。

コブのところでネガティブな感想を書きましたが実際は上手く滑れる時が多々あり
まだ初日ですがいい選択をしたんじゃないかとニマニマしてます。

使用スキー
171cm
キャンバーロッカー
top-waist-tail(mm) : 100-66-90

24-25シーズン,道具のこと

本日カメラトラブルにつき写真がありません・・・が動画は撮ったので、今日は新しく買ったカメラマウントの話とか。

今週はsnow machineのイベントがあるため、ちょうど昼頃に混みだすゴンドラ。
しかも上部はガスで何も見えない、雪はおそらくカチカチだと予想して白樺で様子見、ついでに新しいカメラマウントテストでもするかと数本。
insta360から年末に新しくでたスキーストックマウントはストックのグリップのちょっと下にクランプで挟んで自撮り棒+カメラを固定するもの。
ストックの太さに合わせて複数アダプターが付属するのでたいていのストックに対応。
クランプは六角レンチで締めるタイプで滑走中に位置を調整するより出かける前にセットアップしましょう。
もちろん自撮り棒はこの通り勝手に消えます。
自撮り棒を直接持つより重心が手元に近くなるため軽く感じて持ちやすくなっています。
ブンブンストックを振るのは厳しいのですが普通にストックを握って構えて滑るには違和感が少なくわりと使えそうな感じ。
スキーと自撮りは相性悪いと思っているけどこれならだいぶマシに滑れそうです。

使っているカメラはinsta360 one rsですがinsta360 x系の方が相性はいいはず。

使用スキー
175cm
ノーマルキャンバー
top-waist-tail(mm) : 121-80-108

20-21シーズン,道具のこと

上空は少し風がありそうですがゲレンデは穏やかな晴れ。
感じる風はひんやりとしていてオフピステの緩みはまだ滑りたくなるほどでもない。

テレマークの新システム確認作業継続なのでなるべく荒れていないところでやっぱり黒2線下になります。
コーデュロイが残り、滑った感じは表面パリパリのサンクラストで気持ちよく
エッジをかけると板が沈んでカービング跡がしっかり残ります。
リフトからはその軌跡を眺めて自分のターンを想像してみますが、今までと明らかにエッジングが変わりました。

ここからはテレマーク道具のはなしと僕がNTNに移行した理由、道具のインプレッションなどなど
興味ない人はスルーでお願いします。長いです。

テレマークのシステムをNTNに移行し、ビンディングは22designsのLYNXに決定しました。

テレマークビンディングのシステム

なんのこっちゃ?という人の為に少しテレマークの話をしますと
今まで僕が使っていたビンディングとそれに対応するブーツは通称75mm規格と呼ばれておりまして
つま先のビンディングに突っ込むところの幅が75mmからきています。
(それよりも古いシステムで3ピンというのがありますが今は割愛。)
そして10年くらい前にこれに変わる新しいビンディングのシステムができました。
それがNTN -New Telemark Norm-です。
このNTNは既存の75mmとは互換性がなく(!)移行するにはブーツとビンディングを一気に変えないといけません。
すでに複数の板を持っているとシステム一新のコストから躊躇していたし
何より滑りの感覚が変わるのでお金をかけて更新してもだめだったらどうするの?戻すの?という不安もありました。
75mmとNTNの価格差は2万以上とシステム一新には思い切りが必要かと。
75mm→NTNでなくとも75mm規格のビンディングでさえ違うものを使えば滑走感はまるで違うのでテレマークはビンディング選びがとても重要です。
もちろん同じNTN規格でもビンディングによる違いがあります。

僕がNTN、そしてLYNXにした理由

テレマーク業界はNTNシステムに移行しつつあると感じています。
それでも75mm規格でいいブーツがあれば継続するつもりでしたが、scottは緩いしscarpaは在庫がないしで
在庫があってNTN規格のscarpaを履いてみたところ良さそうだったからブーツを変える時が変え時!とNTNに移行することにしました。

NTNに移行するに当たりビンディングの候補となるメーカーはRottefellaか22designsの2つ(他にもありますが)。
今使っているビンディングは22designsのVICEで、取り付けネジの位置がNTNでも一緒なので
外せば同じ位置につけられる22designsからでているOUTLAWとLYNXのどちらかで選ぶことにしました。
運良く両方試せる機会があって比較した結果、VICEでも採用されているブーツの上がる支点を変更できる調整があるLYNXに決定しました。

LYNXの使用感

NTNは話を聞く限りだと剛性感UPとかパワーロスが少ないという話を聞きますがまさにそのとおりで
エッジング、板にかける圧が向上しました。
道具の「遊び」「不安定さ」を楽しむテレマーカーには不評かもしれません。
アクションに対してリアクションが早いというのは難しい反面、精巧な操作ができます。
しっかり圧をかけられるようになった結果か板のたわみを以前より感じます。
またLYNXは軽量さで際立ち、片方1kgを切りOUTLAW,VICEと比べても500gほど違い明らかに足元が軽くなったと実感しました。
75mmと比較してNTNはかかとが上がりにくいという話を聞いていましたが個人的にはクセは違えど慣れでカバーできる範囲だと思ったし
その他のメリットが大きく、数日試しただけですがすでに75mmには戻れないだろうなと思っています。
まだ慣れていく途中ですがNTN使用前の不安はだいたいなくなりました。