道具のこと

先シーズンの3月に買ったテレマークブーツSCOTT VOODOO
その時のブログエントリーのブーツの話でいくつか気になるポイントをまとめていますがやっぱり足が動く、というかかかとが浮く。実はテレマークブーツ1足目GARMONT SYNERGYもかかと浮きまくりで使っていたのですが2足目のGARMONT ELEKTRAはもっとタイトに履きたくてシェルサイズを1つ小さいのを選んだおかげでぴったりフィット。それで調子よく使っていたのでまた緩いブーツには戻れない体に。
それにVOODOOの蛇腹がじわっと曲がらずにカクっと曲がってしまうから、その瞬間にかかとが盛大に浮いてしまうわけなんですよ。力を入れる場所を蛇腹より少しかかと寄りに意識して滑るようにしてカクっと曲がってしまうことには対処できそうなのですが、それは綺麗な圧雪バーンかノートラックのパウダーでの話で、オフピステの凸凹やアイスバーンでちょっと重心がズレたりするとどうしてもカクっとなってブーツの中ではかかとが浮いてエッジが抜けるという負の連鎖。
このままかかとが浮く状態ではとても滑れないから対策をすることにしました。
まずは使っているインソールの下に靴のサイズ調整用のフラットなインソールを敷いてみました。足裏が持ち上がることで足回りのフィット感は上がったもののやっぱりかかと回りはまだ緩く、次はインナーの外側に貼るパッドを試してみることに。
見つけたのはblp ブーツインナーパッド

シート状になっていて好きな形で切り出せるようになっています。カットするガイドの紙もついていて用途に応じて使い分けられるように。(これを先述のフラットなインソールとして使うこともできそう。)ただ大きなパッドを切り出すともうそれだけで使い切っちゃうくらいです。今回はゆるゆるを解消するべくガイドにあった一番大きいX型のものを切り出して使いました。

左側だけ貼った写真がこれです。ブーツのかかと上からくるぶしを包むように貼りますがここで大変なミスに気づきました。左右のくるぶしの高さ違うじゃん!と。だけどもう切り出してしまったから仕方なく続行。

ガイドの紙がズレないようにテープで固定してカットはざっくりアバウトに。この辺はしっかり型に合わせるよりも大きめに切ってダメだったらまた切っての繰り返しがいいんじゃないでしょうか。

パッドを貼ったままだとブーツの脱ぎ履きですぐに剥がれてしまうと思うので予防の為にコレ、REXXAMのハーネスフィットシステム。これだけでも足首回りのフィット感が増す優れアイテムです。ちょっと値が張るけどね。(レグザムのサイトで見当たらないのでもしかしたら廃盤になってしまったかもしれません。嗚呼)これはだいぶ年季が入っていますがアルペンブーツでフィット感を増すために使っていたものを流用です。付属の紐を通すループは使っていくうちに破れてしまって最終的には本体に穴を開けてハトメを付けて紐を通せるようにしてあります。もともとの紐はナイロンのコードの様な感じで締めたらストッパーで止める簡単な仕組みなんだけど滑っているうちに緩んでいることが多くて今はこのコブがついたゴム状の紐「キャタピラン」を使っています。

さて、カスタム後に実際滑ってみたところかかとの浮きはほぼ解消されました!
今のところは。
今後ハイシーズンになりビンディングがO2やらviceやらを使うようになるとまた不満が出てきそうな気もします。道具どうし、滑り手との相性がいろいろあって難しいと感じる今日このごろ。
ブーツの中で「かかとの浮き」に悩んでいる方の参考にでもなれば幸いですが、こんなチューンをするよりはじめっから足に合うブーツを選ぶことがやっぱり一番。

くるぶしの高さを考慮した左右非対称のパッドもあります。
切ったりする手間がなく貼るだけ、簡単!
他のゆるくなってきたブーツで使ってみましたが、これもしっかりサポートしてくれます。
FootWedge カカトが浮かないパッド

16-17シーズン

寒くはないけど思っていたほど気温は上がらずに
たぶん今朝は冷え込んだから場所によっては雪質がかなり良くなってます。

もうすぐ冬至のこの時期は昼過ぎに上がっても黒菱は陰り始めています。
試しにフラットからと滑り降りた黒菱ですが思いの外雪がよくて
荒れてもいないので今日はみっちりポジションチェックでも。
昨シーズンの春にテレマークブーツが変わり苦戦していたのをまだ引きずっていて試行錯誤の日々です。
ブーツの話はまたするとして、今日の雪はいろいろ試すにはもってこい。
写真からもエッジのかかりの良さそうなのが伝わるでしょうか。
カービングはもちろん、エッジ切り替え時の捉えとか微妙なところ
前後差を変えてみての荷重の分配、上体の上下の位置とか
いろいろ試してみてよさそうなところを探ります。
それでも「これだ!」というのにたどり着くものでもないですが
なんとなく練習した気になった夕暮れ。