20-21シーズン

また強風から始まる1日。
その後リフトは動き出すものの天気は変わり麓では大粒の雪、上部はガス。
どうしたものかと黒菱へ下り始めるとすごく雪が積もり始めています。
しかしガスで全く見えないので恐る恐る足探りで滑ると
雪が積もったその下は強風で均された雪面があり、しかも誰も滑っていない。
見えないのでブッシュの中へと行くと見えるし下地は平らだし雪は積もっているしで最高！
だけどブッシュから出た途端に下地が主張して上下の感覚が狂う。

うさぎのリフト脇とかを滑っていたのですがどうにもしっくりこずまたスカイラインのツリー。
入っている人は少なくまたチャンス！
ウインドクラストした下地を常に感じながら、積もっている雪はサラサラで軽く
浮遊感というよりは蹴散らして行く感じ。
ちょっとスピードだしてから強くスライドさせるとすぐフェイスショットになります。

ツリーにたどり着くまでのオープンなノースフェイスは下地が凸凹しているところがあるので
全く見えない時はかなり慎重に、たまに見えればやや快適に。

雪煙がすごい。
今日もまた強風です。

上がってすぐはリフトが動いていてうさ黒回しで最高のパウダーを。
さすがにうさぎは日がよく当たるので雪が湿り始め、荒れているからなかなかむずい。
気を抜くと吹っ飛ばされそうなスリルを味わいたいならぜひ午後のうさぎを。
黒菱はこの通り荒れ放題ですが雪がいいので全然気になりません。
風の影響で若干パックというのがより板を走らせ楽しませてくれます。

いよいよ風がきつくなってきたのでグラートへ上がってみると滑り出しから地吹雪、
始めの緩斜面こそ風と一緒に滑っている感がありますが、斜度が変わるあたりで稜線側へ様子を見に行くと立っているのも大変なくらいの風。

飛んでくる雪がバチバチ顔にあたりながら覗いてみる。
そしてリフトが動いているうちにとスカイラインまでおります。

午後に狙うパウダーはブロック状の残り雪を探して回るのが常でしたが
これだけ残っていれば1ターンはほぼノートラックを狙えるようなところもあり
リフトに乗りながら次のライン取りを一人作戦会議。
板が沈まないハイスピードコンディションなので交差する時は体をしっかり締めて。

やはり強風がもたらすコンディションは楽しいですね。
リフトが止まらない限りは。

ゴンドラが大きく揺らされ辺りは一瞬ホワイトアウト。
雪の降りも強くなってきたし強風リセットコンディションが待っている、意気揚々と上る途中のこと。

すでに運休になってしばらく経ったと思われる。
アルペンが運休していたのは知っていたが家を出るまではなぜかスカイラインと黒2が動いていて
このまま咲花へ行き陸の孤島状態のスカイラインを回すはずが
ゴンドラで揺られている間には状況が変わり、その線は絶たれてしまった。
向かう前でよかったとしてリーゼンを回そう。

圧雪の上にはすでに雪が吹き溜まりはじめ、底が均一な斜面は求めていた強風リセットに滑走感が近い。
端っこのパウダーへいけば当初の狙いの吹き溜まりパウダーがあるしスピードにも乗れる。
重たい邪魔者になるところだったファットがむしろ最良の相棒となり、リーゼンを何度となく繰り返す。
1段目はこのオープンをさらりと撫でて
2段目はこの前気づいた林道のショートカットオフピステで20cm強積もったパウダーを蹴散らす。
下りるにつれ底当たりがキツくなるので気をつけて
3段目ともなると端っこに溜まる雪は少なく、それならばと人がいないオープンをロングターンで。
こんなに楽しいリーゼン回しはいつぶりだろうか。