22-23シーズン

3月末の春ツアーの時期
どこに行こうか悩むのは楽しいはずなのに今年は楽しくない。
雪解けが早く選択肢がないのだ。
里山の雪はどれだけないのかわからず初めてのルートは無理そう。
標高高いところへ行くにも栂池ロープウェイはまだ運行前でしかも金土日のみだそうだ。
景色を見に五竜も考えたが下りた後の林道には雪はないだろう。
となると八方でゲレンデ戻りルートが無難じゃないかと。

無難な八方でさえ早い雪解けでいつもは楽々直登でいける尾根に雪はなく
南側の斜面を慎重に登っていく。
雪は緩んでいて歩けるけど足場ごと崩れて滑落したらどこまでいくか
とかなんとか和気あいあいと話しながら登っていくピクニック。

八方池の尾根の雪も案の定解けて、一度八方池へ下りてから登り返しルートか
板を脱いで尾根をつぼ足でいくかでつぼ足ルートを選択。

下の樺手前、雪が解けちょうどいい岩が出ていたので今日はそこでランチにする。
時折無名沢へ滑り込む人を見ながらまったり。

南面へ滑り込むとその後待っているのは登り返し。
なかなかよさそうなフィルムクラストと登りのしんどさを天秤にかけ
止まった後はもうちょっと滑ってもよかったと思う程に雪はよかった。
登り始めたら追加の2,3ターンは行かなくてよかったとも思った。

使用スキー
177cm
キャンバーロッカー
top-wasit-tail(mm) : 128-102-122

20-21シーズン

恒例となった春の1DAYツアー
今年の行き先はシャルマン火打スキー場トップからアクセスする放山からの笹倉温泉へ下山。
ルートはツアー史上最短、標高差も少なくコースタイムも短いお手軽ピクニック。
もちろん下山後は温泉入って帰ってくる満喫ルート!

のはずでしたが、笹倉温泉はちょうど休館だと気づいたのが前日。
そして今年の雪解けの早さから下山コースを心配していましたが、当日温泉まで車を回して
おそらくあのへん滑ってくるだろう山の雪を見てあまりにも雪が無さそうでルートを知らない僕らは安全策としてシャルマンへ戻る行程へと変更。
車を回そうとした分無駄に時間を消費したのですがこうなれば当初よりも時間の余裕ができ、お手軽ピクニックツアーとなりました。

ほどよい間隔のツリーを歩き

わりとすぐに稜線へと出る

そしてこの眺望。
なんともお手軽で最高の景色が目の前に広がるのだろう。
この後はずっと稜線歩きでこの景色を見ながら山頂らしくない山頂を目指す。

雪庇になっているかもしれないし、手前で割れはじめているところは近寄らず、それでもギリギリを歩く。
急登という急登もなく、シールも十分効いてゆっくりながらもサクサク登ります。

眼下に広がる斜面はそれはそれはよさそうみ見えるけど、下りすぎると大きなクラックがあるし
もちろんその先も滑っていけるような雪じゃなく滑った分登り返しだよねと話していたところに他パーティは滑っていくところ。
歩きながら様子を見ているとやはり登り返してくるようでした。

すっかりピクニック気分の僕らは景色を堪能しながら全層雪崩怖い!登り返ししんどい!と滑らない理由を話しては
適当な場所でお昼を食べて来た道を戻ることに。

今日もまだ残る黄砂の影響でストップ地獄を覚悟していましたが
雪はしっとり柔らかく、よく走るとは言えないものの数ターンは気持ちよく
あとはツリーランを細切れに移動しながら下りていったらあっという間にゲレンデに戻りました。
バックカントリーとしてはおすすめしにくいのですが、眺望は最高で春のまったりツアーにはおすすめのシャルマン火打からの放山。

19-20シーズン

雪不足で今年の春の1dayツアーの行き先を悩んでいて
白馬乗鞍の北斜面に決まったところで二日前から前日にかけて雪。
しかも重たく湿った雪が積り、予定していた斜面はちょっと怖い・・・
ということで急遽行き先を変更して小谷の大渚山へと行ってきました。
今回は山田温泉よりも手前の大草連(おおぞうれ)からアクセスです。

しばらく林道を道なりに行った後は尾根に取り付き山頂を目指す。
ブナ林を歩きながら丁度いい間隔で滑りやすそうとか考えたりしながら疲れを紛らわしますが
今シーズンは1度もBCへ行っていないので歩きなれておらず股関節に疲労が溜まる。

とはいえツアーBCでは滑りよりも眺望が重要。
途中でたまたま見えた唐松方面、このまま山の上は雲が抜けているといいのだけど。

山頂につくと360度の展望!
なんだけど雲が多くたまにガスったりもしながら全部は一度に楽しめませんでした。
それでもいつもの唐松方面とか予定していた乗鞍の斜面とか雨飾山とかを眺めながら山頂付近をうろちょろしてさぁ滑りの時間です。

昨日来たパーティのトラックはありましたがまだまだノートラックだらけ。
程よい間隔のブナ林もいいけどオープン気味の斜面いっとく?
疲れた足、テレマークでこの湿った重い雪を滑れるのかどうか不安がありましたが
結論から言うと無理でした。
20cmくらいの新雪は水分たっぷりで重いなんてもんじゃない。
ストップ雪だし、重たい20cmは足掴んでくるしでまともにターンなんてできたもんじゃありませんでした。
前転しないよう常にド後傾。ふくらはぎが痛くなるくらいのド後傾。
しかも滑るのは南面で、ちょうどいい斜面は必ずと言っていいほど雪崩れました。
そんなことは出だしでわかったことなので滑りは諦め、雪を落としつつ安全に降りることに。

ちょっと急な斜面ならほぼ間違いなく雪崩れます。
わかっていればカットして落として行くだけ。
デブリが流れていくのを見送りながら落ちる雪がなくなった斜面をしぶしぶ滑って帰ってきました。
重たい雪の雪崩は遅いとはいえ林の中で巻き込まれて木に引っかかれば怪我は免れないでしょうしね。
無事に帰れて何よりだし、景色もそれなりに楽しめ満足です。