登山・トレッキング・散歩

写真を撮るのが好きだけど、特に紅葉期が楽しい。
そのテンションがどうしてか普段登らない山へと足を向けるのだから不思議だ。
しかもどう間違ったのか上級者ルートと言われる下ノ廊下へ行くことになったんだから重ねて不思議だ。
下ノ廊下は黒部ダムから下流の渓谷を歩く、とだけ言えばふーんという感じだけど
そこが岩をくり抜いて作った断崖絶壁ルートで1ミスがただではすまないところ。
だけど絶景で紅葉もよい、それに1年にこの時期の1ヶ月しか通ることができない
というなら一生に一度は行っとくべきか。
そんな軽い思いつきが発端。

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大町の扇沢の紅葉がとてもいい頃、これはこれからの道中も期待できます。
今回は登らず徐々に標高を下げていくから紅葉ベルトは逃すまい。

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観光放水が終わった黒部ダムを下から眺める。
あまりのデカさについつい写真を撮っているけど
これからの道のりを考えるとこんなところで時間をかけている場合じゃない。
なんたって1日目は20kmほど歩くことになるのだから。

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歩きだして1時間もしないうちにこの渓谷
期待通りの景色に楽しくなってきます。

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谷が深く日当たりが少ないのがまた秘境感を盛り上げ
日向ではコバルトブルーの黒部川もここでは黄金色。

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途中、いくつもの支流が黒部川に合流していきます。

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対岸は滝が多く、歩くほどに見える変化を楽しんで。

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遠目から見ても泳いでいる魚が見える透明度。
近くなら水遊びしたくなるような場所ばかりです。

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道はいつしか岩をくり抜いて作ったところへ。
岩にボルトを打って針金を通してあるけど頼りなさすぎて心配になる。

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だんだんと岩が白っぽくなってきたと思ったところで白竜峡到着。
たぶんこれが白竜ね。

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道があまりにも怖いから足元ばかりを気にして頭をぶつける
そんな為にもヘルメット。
ぶつけてバランス崩して落ちたらあっても一緒だけど。

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絶景続きの下ノ廊下の中でもここは外せない、十字峡!
黒部川に左右から2つの川が流れ込み十字になるから十字峡。
自然界の偶然にしばし見とれる瞬間。

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時間はおしてるけど、一度に一人しか渡れない吊橋で
満足行くまで交代で撮影タイム。
揺れる吊橋、疲れてふらつく足が隙間に落ちない様ドキドキしながら
見てみたかった景色が目の前にあるドキドキ。
ん?これが吊り橋効果か?

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十字峡から続く半月挟、S字挟は
逃げ場なんか無いとても長い距離を、歩いてみようかな
と思わせるだけの魅力十分。

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落ちたらどこにも当たらずぽちゃん♪だよ。
なんて軽口をたたきつつ絶壁の高度感を楽しみながら
ほんとはもうちょっとペースを上げないといけないのに
次から次へと現れる美しい景色に止まっては撮影の繰り返し。

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少し暗さを感じ始めてようやく見つけた人工物。
関西電力の黒四発電所。
これが見えて安心するけどまだまだもうちょっと続きます。

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長い吊橋を渡り

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薄暗いトンネルをくぐって

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迫力の仙人谷ダム

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関西電力の施設を通る時なんかは
ここに泊まれたらな、と心はほぼ折れてました。
歩きはじめて8時間近く。

あと少しで小屋!
なのに急登、そして登った分はあるかと思うような急坂。
薄暗く写真欲が下がっているところに追い打ちをかけられ
とにかく到着することだけ考えて歩きました。
疲れているけど滑りそうな足場を一歩一歩下り
小屋に着いたのは5時少し前、9時間弱歩いたみたい。
ほんとによく歩いた。

二日目につづく

登山・トレッキング・散歩

先日の唐松岳登山から筋肉痛がひかないまま次の晴れを迎え
撮影メインでのんびり山行ということで栂池へと出かけてみますと
昨日吹いた風のせいかゴンドラが点検中で動いておらず見通しもたたない状態。
じゃあどこに行く?
でまた八方へ行ってきました。

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栂池からの敗走では空があまり明るくなかったものの
八方へ上がると綺麗な青空に変わっていました。
ついこの前のと比べても紅葉は確実に色づいて
少しひんやりした風で歩くのも気持ちいいです。

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紅葉だけじゃなく空模様が今日のアクセント、不思議な雲が広がってます。

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紅葉は全体的に先日よりは進んでいるものの、色合いはあまりぱっとしないところが多いですね。
2,3年当たり年があったから余計にそう思います。
望遠で切り取ってみればところどころしっかり紅葉。

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友達と3人、写真熱が上がっていつになくゆっくり八方池までたどり着き
お昼を食べてさらにゆっくり。
秋はそんな感じが好きです。

登山・トレッキング・散歩

今年の9月はずっと雨ばかりで出かけようにも出かけられず
家でジメジメしてました。

しかし!

9月末から10月初めは紅葉week
これを逃すまいと予定していた当日は雨に挟まれた1日だけの晴れという奇跡。
初唐松の友達と登ってきました。

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若干の雲海を背に登りはじめると
ありがたいはずの陽射しが意外と暑く
9月末と言えばもう寒く、寒さ対策にと詰め込んだ服がずっしり。

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暑い暑いといいつつささっと池まで。
今日の目的は唐松登頂なのでここらでのんびりしているわけにはいきません。
池手前で紅葉が始まっていますが奥の方はまだこれからか?

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前に唐松岳に登ったときよりもさらに登山道の整備が進み
丸山ケルン手前にはまた石段が増えています。
一見歩きやすいかと思うと下りではその段差が膝へのダメージが蓄積されますね。

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予想外の暑さと久しぶりの登山でヒーヒー言いながら
つまらない樹林帯を抜けてからの丸山ケルン。
しばらく見えなかった山が目の前に出てくる瞬間は何度見てもいい気分になります。

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唐松山荘の脇を抜ける時もまた同じく
こっちはまったく見えていなかった景色が開けてさらにいい気分。

八方池より上は未知、の友達は初唐松をこんな最高の天気に成し遂げ
疲れてはいたけど満足してくれたようで何より。
自分も久しぶりに登ったからかなんだか疲れたなー。